思わぬことというのは起こるもので、スリープから復帰したディスプレイの四隅の色味が何だか年季の入ったブラウン管みたいに退色しているなどということは、考えたことすらなかったのである。
一方、32インチとはカタログ上の触れ込みで、その実、31.5インチというのが実寸の対角サイズなのだが、大きいといっても誇大とはならない4Kディスプレイの修理と廃棄については、あらかじめ懸念があって、一体どうするのかとは思っていたのだけれど、それを体験することになろうとは。
LGのサポートに電話をかけると、症状を聞き取るや、修理になるから着払いで送ってよこせという指示があり、着払いでいいとは恩着せがましく二度言ったけれど、その方法については要は自分で考えろという話なのである。巨大な梱包箱を捨てずにおいた先見の明がなければ必ずや途方に暮れていたに違いない。それにしたってヤマト運輸に持ち込んだところ、もう少し大きければ普通には受付できないという嫌味を言われたのだが、いや、どうしろというのだ。