神戸大学の岩田健太郎教授の、検疫下のダイヤモンド・プリンセス号に入り、専門家の立場から船内は防疫上のカオスとなっていて、自身の経験からは酷かったシエラレオネよりも酷いという見解には、薄々そうじゃないかと思っていたにもかかわらず、本邦のシステム劣化を目のあたりにする衝撃が勝る。そして結局のところ、隔離によってエピデミックを引き起こし、各国の批判を受けてその孵卵器の蓋を開けようというのだから、これがパンデミックの引き金となるのではあるまいか。そうでなくとも、アウトブレイクの終息に向けてあと2-3ヶ月というのが妥当な見方であれば、オリンピックは自国民のみで開催することになるだろう。