検察官の定年延長をめぐる抗議の声に対して、週明けから中傷や同調圧力、御意見番みたいに扱われているエセ文化人の発言と言ったいつものルーチンが発動して、予算化された工作の実態が可視化されている。
一方、ニュースでは各国の実効再生産数が定義なしに語られ本邦では0.7と収束前提の数値が持ち出されているのだけれど、少なくともそれがどの程度の精度をもつモデルなのかは誰にもわからない混沌にある。何しろ、Faxと手書きの不効率で足し算を間違えたという話が連日、繰り返されているレベルであれば。
結局のところ一事が万事というわけで、体制に都合のよい言説が垂れ流される本邦においてはデータやロジックなど置き去りにしてストーリーが語られるようになる。どこの国でも起きることとはいえ、ジャーナリズムがほとんど死滅してしまったこの国では慢性の毒が回ってやがて死に至る病となろう。