岐路

ハイネが言うように、焚書は序章に過ぎない、本を焼く者は、やがて人間も焼くようになる。日本学術会議の会員の任命にかかわる一件は、もう何度目か、この国の政府がワイマール共和政以降のドイツの歴史を半ば意図的になぞろうとしていることを思い起こさせる。歴史においては学問に対する弾圧の始まりとして記録されることになるだろう。そして次の選挙が岐路となることは間違いない。