この日の日中、原油は1バレル8セントの価格をつけ、先物は-34ドルというティッカーも目にして経済においても空前の状況にあることを改めて実感する。市場価格の水準はともかく、これが経済活動の減速の先行指標だとすれば、よろめきつつ前進はしているように見えて、急な制動によってほぼ慣性しか残っていない状況にあるイマココ。再起動のためにどれほどのエネルギーが必要になるのか想像もつかない。
自粛要請に従っていない事業者を公表するとことさら恫喝してみせたり、県の職員の給付された金銭を徴用して財源に当てたいと法の根拠が明確でない施策を唱えたりする自治体首長が次々現れて民度の低さを可視化するのは仕方ないとして、報道の程度もまた低いので同調圧力を強化する方向に作用しているようにしか見えない戦後75年。非常事態宣言宣言もじきに2週間というタイミングだけれど、医療の崩壊を検査不足で隠蔽したまま活動再開という、どの国も認めなかった驚愕の方針が選択されるのではないかという気がしてならない。ここしばらくNHKのニュースでは「爆発的な感染は起きていない」という言説が報じられていているのである。