CIVID-19についての世界のニュースは意識して収集に出ないと目に触れなくなってきていて、当件にかかわるエコーチェンバーの調子は最近ちょっとおかしい。欧州の新規感染者は過去10日間で2倍以上に増え、多くの国で明らかな指数関数的増加を示しているというのに、報道機関自体が目をつぶっているかのような印象がある。
本邦では来年の五輪が「できるという空気になった」とかいう話が以前、報じられたことがあって、新たな『空気の研究』に題材を提供するかのごとき組織委員会の暴走には呆れるほかないとして、「良くても来年夏まで」新型ウイルスの感染は続くという専門家の報告を受けたというマクロン大統領の最近のコメントは、東京オリンピックの来夏開催は無理という見方についての最新の傍証のひとつなのだが、総じてスルーしようというのはどうなのか。