無能の果て

検査をしなければ陽性ではないという厚生労働省では大臣が妙な咳をしているというから、本邦がその無能ゆえにバイオテロ国家と認定されるのも近いのではないか。イタリアにいる知人は、街を歩くと人の海が割れてモーゼのようだという。

もはや国内でのエピデミックは避けられないとして、全体を掌握していないどころか、自治体ごとの対応の温度差さえ明確でない状態で、NHKのニュースに出ている死んだような目の識者は根拠もない楽観論を開陳するのだけれど、韓国でもイタリアでも為政者が自分の口で説明を行なっているのを見れば、この国が例外的にリーダーシップ不在であることは明らかで、平時なら通る無理筋も、有事には通用しないと思い知ることになるだろう。そのために一体、どれほどの犠牲を払うことになるのか。