Netflixで『#生きている』を観る。類型としてはゾンビ映画であり、ロメロ型ではなく、今風のスピードタイプの感染者の大群が徘徊する団地での籠城という筋書きで、典型的なジャンル映画といえるけれど、ゲーム配信者の主人公が3週間以上を立て籠もる孤独なサバイバルという今風の設定で、98分のコンパクトな尺にいろんな趣向が盛り込まれているので退屈しない。感染者の造形も気合の入ったもので、手を抜いた感じがないのは大したものだと思うのである。面白い。
ステイホームしつつ、外の感染者をやり過ごすという話だから、この時勢にはちょっと異なる文脈も立ち上がってきてしまうというものだけれど、その奥行きが意図したものなのか気になるといえば気になる。