都内では新たな感染者が143名、4月9日に1,200名を数える可能性があるとした横浜市大の佐藤教授のモデルを上回るペースで累計が増加しており、どこをとっても指数的な増え方となっている。3日と経たずして倍の人数となる可能性は十分ある。
ほんの1-2週間で万のオーダーに達した後、一週間ごとに桁を増やしていく増加ペースを見た後では何もかも手遅れということになるだろう。しかもそれは首都東京だけでの話ではないのである。
どう考えても日和見戦略には暗い未来しかない。いま見えている増加が2週間前の姿だとして、その後の自粛に効果があったと確認できる証拠はどこにもないのだ。Googleのデータが示唆しているのは、ウイークデイには律儀に出社を続けている勤め人が9割以上いる状況であり、それはテレワークに移行したのが5%程度という調査と符合する。
本邦の政府は入口にも入っていないのにコロナ終息後の振興策とやらを考えているようだけれど、岩波のサイトで100年前のスペイン風邪の教訓から学ぶといい。新型コロナウイルスの流行も二度三度あるに違いないし、ここまで急速なペースでの伝播を踏まえれば、今回も淘汰圧は強毒化に向かうのではないか。