「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグについては、いまや凋落したという他ないNHKのニュースでも、さすがに無視できず取り上げられていたけれど、Twitter上では「興味ありません」というカウンター活動がわずかにみられたくらいで、政権擁護派も今ひとつ精彩を欠いている。例によっていわゆる有名人が政治的な発言をすることを咎める動きはあったようだが、政治的な発言をしないこと自体が極めて政治的であることに思い至らない迂闊を相手にすることはないと思うのである。
それにしても「興味ありません」というハッシュタグも、そのこと自体が興味を示しているのだから、政権に寄り添おうという向きは論理階梯の重層的な理解が苦手と見えるのが興味深い。ロジックが破綻しがちであればこそ、常に強行突破の粗暴に及ぶわけだが結局のところアタマが悪いのだろう。
いずれにしても「賛成します」という表明が出来ないところに本件の筋の悪さがあらわれていて、同時に国民の無関心こそ思う壺だということを端的に示していて興味深い。