新年早々、これまで武力行使とロシアの意向に反することだけには慎重だったトランプが、イランに対して事実上の宣戦布告というワーストシナリオが現実化して世界の箍がまたひとつ外れる。ことがこのまま事態が収束するとは到底考えられないが、できるだけ波及のないように祈る他ない。

それにしても弾劾を受けながら再選を狙う大統領が、陽動を疑いたくなるような軍事力の使用に踏み切るとは、どんなフィクションも採用を躊躇う陳腐な筋書きというべきではないか。

分かっていたことではあるが、この大統領の暴走はほとんど狂人のそれに等しく、本邦はそれに積極的に加担するために自衛隊の中東派遣を行おうというのである。

『グラビティ 繰り返される宇宙』を観る。消息を絶った宇宙船を追い、これに乗り込んだ刑事が遭遇する摩訶不思議な現象を72分というコンパクトな尺で扱ったSFミステリで、あまりお金はかかっていない様子だけれど、古き良きSci-Fiの雰囲気を醸そうとしている気概だけは評価できる。何だか画面が薄暗いとか、話の辻褄どころかことの成り行きもイマイチ釈然としないとか、瑕疵は多いとして、まずジャンルとして今や貴重な取り組みと言わなければならない。

あけましておめでとうございます。

そして明けた2020年の元旦も朝からビールを飲んで、おせちをいただき、昼過ぎに駅前に出かけて微かな正月らしさを感じ、帰って坊やのオンラインゲームを眺めながらゴロゴロしたり。今年の初買いは『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』だったりするので、新年もあまり変わったところはないみたい。