『コタキ兄弟と四苦八苦』を観る。もう5話だったりするので、月日の流れる速さには驚く。そして5話にして喫茶シャバダバの人間関係がわずかに明かされる芳根京子回。相変わらず快調で形のいい物語なのでうれしくなってしまう。Creepy NutsのオープニングテーマをApple Musicで繰り返し聴いている。
Month: February 2020
疫病
新型コロナウィルスの報道の一方、米国でこの冬のインフルエンザの死者が1万人を超えているという記事が配信されているけれど、この死者は経済格差と保険制度の結果でもあって、本邦では国民皆保険の有難さを再認識すべき状況と思えてならない。
そのコロナウィルスでは、これまで高齢者や既往症のある人がほとんどと語られてきたプロファイルとはだいぶ違う医師の死が報じられて、位相が変わってきたのではないかという気がしている。
138億光年の孤独
非生物的な現象から生命が誕生した最も現実的なシナリオという東京大学の発表を読んだのである。
「猿がタイプライターを叩いてシェイクスピアの作品が出来上がるようなもの」という無限の猿定理をひいて、RNAがランダムな反応から偶然生じる可能性の低さを述べつつ、インフレーション的に拡張された宇宙ではその確率も起こりうるほどの星の数があるという話なので何だか騙されたような気分にもなるのは措くとして。
したがって138億光年といわれる観測可能な宇宙の範囲にこの星を出自とする以外の生命が発見されていない観測事実と合致するという荒涼とした結論には、『アド・アストラ』のトミー=リー・ジョーンズを思い出したものである。
現代化
このところ意識して、ExcelではPowerQueryを使いようにしている。データ量の増大に対するモダン化の初歩というわけで、関数をぐりぐり動かすのに比べてのスループットはやはり大幅に改善する。使いこなしという観点ではETLとなっていくのがひとつの正常進化の方向で、いわゆるmodern Excelを正しく機能させるのは楽しい。
リトル・アメリカ
Apple TV+で『リトル・アメリカ』を観る。その製品と同様に、Apple TV+のオリジナルシリーズは丁寧に作られた作品揃いで、Netflixに比べれば圧倒的に数は少ないにしてハズレがない。移民を題材にしたアンソロジーの第1話は、少年時代に両親が強制送還されてしまったインド系の少年の話で、最後に当人の写真が挿入されて実話だと知る。事実は小説よりも奇なり。
鉄巨人あらわる!
『映像研には手を出すな!』の第5話を観る。メカ愛好家とアニメファンはどのように和解するのかという深遠なテーマを扱った最新話は、ダンジョンクエストの類型まで題材にして相変わらず隅から隅まで面白い。伊藤沙莉の浅草氏はこれに勝る配役を思いつかない。
民度
卑しいというほかない新聞広告を出して己が低劣を広く喧伝した与野党相乗り候補が京都市長選挙に当選したけれど、民主主義というものがこのようにしか機能しないということはここしばらく骨身に染みているので、なに、気を落とすことはない。そもそも民主主義とは、それまで発明されたあらゆる政体を除いて最悪の代物だということだし、だいたい、噴飯ものの与野党相乗り候補とは、民主主義のせいではなくそれを担っている人間の所業なのである。