MIU404 #3 分岐点

『MIU404』の第3話を観る。『アンナチュラル』のファンとしては毛利・向島両刑事の登場によって世界線がつながったことを慶賀しつつ、三澄ミコトと贅沢は言わないまでも中堂系、いや東海林夕子の登場を願ってもいいのではないかと思うのだから業が深い。エピソードはきちんと完結しつつ、次週へのヒキも巧妙で続きが楽しみ。

引き続き『日本沈没2020』を観る。ストーリーはノベライズそのままなので、こちらはそれを確認しているだけになっているのだけれど、初見のひとにとってはかなり不思議な話に違いない。

日本沈没2020

Netflixで配信の始まった『日本沈没2020』を観る。湯浅正明監督作品。ちょっとトラウマを 呼びそうな感じある導入で初回でほぼ首都が壊滅となる展開は『日本沈没』的作法というべき予兆の段階をすっ飛ばしているのでもったいないといえばもったいない。

雰囲気は古き良きSFではないくポストアポカリプスの物語で最早、深海探査艇も登場しないのである。もともと開催されなかった東京2020という設定が趣向だったと思うのだけれど、今や現実は空想を追い越しているとも言える。

特別警報

当地にも大雨の特別警報が出て猛烈な雨。午前中には路面も乾いたけれど、暗雲は去らず。

『私の家政夫ナギサさん』の第1話をTVerで観る。キャストがいい。

悪因悪果

七夕の空は強い雨。

ブラジルのボルソナロ大統領が新型コロナウイルスに罹患して症状も出ているという話を聞いて、いくつかの箴言を思い浮かべたのだが、どれも一国の大統領に対して使うような言葉ではなかったはずである。世界の様相は随分と変わった。

年相応の分別を身に着けているとも思えないこの大統領は65歳ということだから、英国のジョンソン首相よりも10歳近く年上で、散歩をしたいぐらいだなどと嘯いている場合ではないと思うのだが、こういうタイプのリーダーというのも大変なものである。それ以上に大変な目にあっているのは国民の方なのだから、あまり同情する気にもなれない。

STRAY SHEEP

米津玄師の『感電』が配信開始というニュースがあったので、Apple Musicを探してみる。Webではついに全曲配信となったそのカタログが見えるけれど、まだ利用は出来ないという珍しい状況になっている。アプリからは未だ検索できないみたい。これも時間の問題で、米津玄師まで配信開始となると、ほとんどサブスクリプションで生きていける感じ。ニューアルバムの『STRAY SHEEP』も8月5日リリースとある。

呪怨:呪いの家

1980年代半ばからおよそ10年にわたって呪いの家を舞台に起きる惨劇を描き、やがて以前にも起きていた悲劇が掘り起こされていく。巻き込まれた人々は因縁の輪に取り込まれて悲惨な末路を辿り、一方の語り部はなぜか生かされて己が運命に身を震わせる。

Netflixの配信で『呪怨』の初のドラマシリーズ化という触れ込みで、シーズン全6話を1話30分見当で繋いでいくのだけれど、もちろん陰惨なエピソードが続くので疲れる。このフォーマットで2020年まで話を作れば第3シーズンまで続く設計だけれど、呪いの発現自体は元来、保守的なものなので、語り口もだいたい同じであることを避けられない。一方、年代記として語ることで、必ずしもパラノーマルではない悲惨を取り込み一層、陰気な話になっているのである。やれやれ。

これはネタバレに属する内容だが、この『呪怨』には今のところトシオも登場せず、雰囲気としては『残穢』に近い。時折、現れる怪異は岩井堂聖子の演じるものらしいので、『デリバリーお姉さんNEO』のファン層としてはそのことだけを支えとして最終話まで観る。

キングダム

歴史上の中国を舞台に日本語劇を作ろうという話だから、一歩間違えば大惨劇となるところが、世界水準と言っても過言ではないエンターテイメントとして成立していることを称えてもいいのではなかろうか。

王道というべき貴種漂流の物語をきちんとした画面とアクションで作るというのは、どこか変化球に頼るクセのある邦画にとって高いハードルであったに違いないのだが、まずシンプルなストーリーラインに教科書通りの起伏が作られていることに感心する。主人公が壮大な夢を語るのと同様、制作サイドが世界市場を意識した仕事をしていることにまず感動するのである。

そして巷間に言われるように、長澤まさみの楊端和は尊い。それ以上に大沢たかおのキャラクター造形には毒気を抜かれ、総じてキャラが立っているのも楽しんだのである。続編の劇場映画が作られることになったといいうことだが、その価値はある仕事ぶりであろう。