日本沈没

『半沢直樹』は1分たりとも観ていないのだが、『日本沈没』をあらゆるメディアの派生作品まで追いかけてきた者としては、同じ日曜劇場で小栗旬主演の『日本沈没』をやると聞いて身を乗り出している。なんだ、来年の話か。

直近の『日本沈没2020』だと、D計画という設定も採用されず、国家と民族は後景化して家族のサバイバルを題材とするまで変形しているのが、言ってしまえばこれも自己責任論の物語であって、時代の空気を反映しているのである。あらたなテレビドラマがどういう話になるかはわからないが、大きな国家の姿は既にないのではなかろうか。

逃げ水

当初、2045年となっていたTerry Hayesの『The Year of the Locust』の発刊予定が2020年9月と、およそ四半世紀、繰り上がったのは昨年末のことである。その9月が到来するや、次のスケジュールは21年5月と発売は繰り下がっていく。

そして当初は2016年、昨年のはじめには「令和元年吉日」と予告のあった『図書館の魔女 霆ける塔』は2020年の本日現在、消息を絶ったまま、あと2年くらいは登場しないのではないかと考えている。

WORD再入門

『エンジニアのためのWORD再入門講座』を読んでいる。そもそもエンジニアではないし、Microsoft Wordでの構造的な記述についてはそこそこの使い手だと自負しているのだが、文書のメンテナンス性の観点を重視した体系的な解説というのは、ことWordについては貴重だと思うのである。そうした向きには、まずLaTexやMarkdownを推奨するというのが玄人筋の世界であるからには。しかし、それでは済まない渡世の事情というのも、もちろんあるのだ。

ロマンスは別冊付録

このところNetflixの稼働率が大幅に上がっているのだけれど、ホーム画面はにわかに韓国ドラマに専有されつつあって驚いている。ほとんど無尽蔵にコンテンツが湧き上がってくるその物量と、その変化を生じさせるほど投じられた個人的時間について。これまでのエコーチェンバーは、もちろん同じように象られたものだったとして、Netflixのアルゴリズムがこれほど動的に嗜好を反映することを忘れていたのである。

そんなわけで先週は『ロマンスは別冊付録』をコツコツと観続けて、全16話を完走。タイトルからして想定視聴者層には含まれていないのだが、編集者の物語が好きである。もちろん本筋はロマンスで、イ=ジョンソクの王子ぶりにいちいち感心し、イ=ナヨンが柴咲コウにしか見えず既にオリジナルの風貌が上書きされて困っている。

耳掛け式

COVID-19の影響でリモートワークが浸透し、イヤホンを使う時間が増えた結果、外耳炎による受診が増えているというニュースを最近みたのだけれど、AirPodsはともかく、インイヤータイプのAirPods Proには耳の違和感を感じることもあって、さもありなんという気はする。

オーバーイヤーヘッドホンを選ぶという手もあるにして、だいたいは側圧が大きく、耳が蒸れる感じもあって痛し痒し。そうしたなか、最近使っているKOSS KSC75は耳掛け式なので最適解に近く、やや調整幅が小さいのだが、その安さにかかわらず音質はいいし、耳周りの違和感はほぼ感じないので愛用しているのである。

その耳掛け式ヘッドホンは、いまや絶滅が危惧されるジャンルとなって、KOSSのほかオーテクとSONYにやや安めの製品があるばかり。諸般の情勢を踏まえると、今こそ耳掛け式の復権が待望されていると思うのだけれど、どうか。

スペシャル

コミックスに続きが出た以上、あり得るとは思いつつ、しかし完璧な物語であればこそ続編のこわさもあって熱望していたというわけではないのだけれど、楽しみであることは間違いない。『逃げるは恥だが役に立つ』の新春ドラマスペシャルの話。

キャストも脚本も、おそらく演出もオリジナルのチームが揃うということであれば、もちろん期待してもいいと思うのである。2019年から2020年の1年以上を描くということだけれど、果たしてパンデミックを扱うのかという興味もあって、だとすれば本邦のドラマにおいても新たなメルクマールとなるに違いない。

学習効果

いまさらながらPythonの勉強をしようと思って、有料のオンラインサービスの利用を始めてみる。コードを動かしてから本を読むと、脳への染み渡りかたがだいぶ違うので満足感が高い。写経の気分。