このところNetflixの稼働率が大幅に上がっているのだけれど、ホーム画面はにわかに韓国ドラマに専有されつつあって驚いている。ほとんど無尽蔵にコンテンツが湧き上がってくるその物量と、その変化を生じさせるほど投じられた個人的時間について。これまでのエコーチェンバーは、もちろん同じように象られたものだったとして、Netflixのアルゴリズムがこれほど動的に嗜好を反映することを忘れていたのである。
そんなわけで先週は『ロマンスは別冊付録』をコツコツと観続けて、全16話を完走。タイトルからして想定視聴者層には含まれていないのだが、編集者の物語が好きである。もちろん本筋はロマンスで、イ=ジョンソクの王子ぶりにいちいち感心し、イ=ナヨンが柴咲コウにしか見えず既にオリジナルの風貌が上書きされて困っている。