ハッピーログイン

『ハッピーログイン』を観る。2015年の韓国映画。謎という他ない邦題がついているけれど、通して観てもその意味はわからない。『Like for likes』という英題のほうがずっと洒落ていて、韓国版『ラブ・アクチュアリー』という感じの雰囲気をよく表している。内容にも呼応するところがあってよく出来たタイトルなのだが、そもそも中身を語ろうとしない本邦の悪癖はどうにかならないものか。

センターを張るヒロインは、イ=ミヨンなのかチェ=ジウなのか微妙なところはあるとして、実はイ=ソムとカン=ハヌルによるカップルのエピソードがちょっとよくて、結論はイ=ソムということでいいのではないか。カン=ハヌルは『椿の花咲く頃』に出演しているので、このドラマも観なければならないかとも考えている。全体として典型的なジャンル映画であることは間違いないのだけれど、よく出来ているので全然問題ない。

20H2

思い立ってWindows 10 October 2020 Updateを導入してみる。Windows Updateにはまだ配信がきていないのでWebから更新アシスタントをダウンロードして、ダウンロードと更新自体はものの30分で完了するのだから、このあたりの軽さには隔世の感がある。

スタートアップメニューの背景が白くなったあたりが目に見える変化で、これはこれでいいし、細かいところでは微妙な動作に洗練が加わっているような気がしなくもない。悪くないのではなかろうか。

保健教師アン・ウニョン

Netflixで『保健教師アン・ウニョン』を観る。主人公にだけ見えるこの世ならざるものという設定はわりあい多いけれど、デッサンの狂った日常を描く手つきこそ秀逸であって、異形もVFXも脇にあるのがいい。不穏なのは映像であってクリーチャーではないのである。

1話50分程度と韓ドラにしては短いうえに、16話構成ではなく6話構成ということもあって密度が濃い。主人公を演じるチョン=ユミも存在感が素晴らしい。

調査中

世の中は『鬼滅の刃』が席巻しているらしいが、当家にも家人の購入した電子書籍が既刊の22巻までがずらりと揃っているので、はじめのあたりを読んでみる。この界隈には全く土地勘がないけれど、こういう物語が好まれるというのには、いろいろ捨てたもんじゃないという気がする。

イノベーション

プライベートでWindowsとChromiumのEdgeを中心に使うことになるとは思ってもみなかったけれど、使い込むとこれはこれで快適なのである。とはいえ、Apple Musicは欠かせないのでStoreからiTunesも導入しているのだが、今となっては古臭いうえに動作も遅くてバギーな印象もありいいとこなし。結局のところ、ロクな更新もされていないのだから仕方ないとして。

むしろWeb版のApple Musicの出来が上を行っていて、コンピューティングの時代の変化を実感している。言葉で語られていたとして、Webアプリがネイティブアプリを上回る道理をきちんと理解していなかったのだが、なるほどこういうことなのである。

FFF

想定外に早く『スタートアップ』の第2話が配信されていたので、これを観る。定石通り、思い出の人物が入れ替わる設定があって、ハリウッド映画ばりのシナリオライティングの定型化が、結局のところ娯楽作品のベースを作っている韓国ドラマの強さを知る。ほとんど神話類型なみに強度のある物語の仕掛けなのである。

だいたい、第2話まで苦難の道程があって、第3話からキャラクターが動き始めるというのもパターンなので、次週刮目して待て。

スタートアップ

Netflixで配信の始まった『スタートアップ』を観る。今週末は韓国ドラマ全16話を一気に消化するという荒行はやるまいと、比較的にゆったりと過ごしていたのだが、初回配信84分のこれについ見入ってしまったのである。面白い。

第1話の時点でその面白さは起業ものというより、過去の因縁が現在につながる韓国ドラマ王道のそれであって、言ってしまえば実に泥臭い人情劇なのである。どう考えても、この先は正体を隠してヒロインを助ける王子様というモチーフが発動する。やはりこうでなくては。

一度に16話を見続けるというのもアレだが、毎週配信というのも実にもどかしい。