イグジット

Netflixで『スタートアップ』第11話から第12話。予想されたことではあるが、次回は3年後という設定で、サンフランシスコに渡ったドサンが帰国して物語が展開する模様。その予告編だけでまたもや脚本家がハン=ジピョンを当て馬に利用しようとしているのが透けて、腹立たしいことこの上ない。それはともかく、11話から12話の流れはジピョンをないがしろにしたバチが当たったという総括でよろしいか。

大阪では東京を大きく上回る新規感染者が確認された三連休、検査陽性率は20%に迫ろうかという状況で、局面はあきらかに市中感染による指数関数的増加を制御できないステージに来ている。週明けには病床も埋まろうというこのとき、各地の観光地の賑わいが伝えられているのは政治の不作為と言わずして何なのか。

悪癖

このところ、さくらインターネットでレンタルしているサーバーの速度は以前ほど悪くないような気もしているのだけれど、ちょっとVPSが使いたかったという理由だけで思い立ってConoHaにサーバーを移してみる。とはいっても、WordPressあたりの運用はどこもテンプレート化されているので難しいことは何もない。

せっかくなのでドメインも取得してみたのだけれど、このあたりも全てメニューになっていて、もはやWebというのは一般化された技術なのである。一番、難しいのはどういうドメイン名にするかという技術ではない部分で、なかなかいいと思ったはずなのだけれど、後から考えるとあまりに厨二過ぎるので後悔している。

ザ・キング

もちろんこの連休はいつものように家に篭もるのが吉というわけで、『スタートアップ』の配信もあるというのに『ザ・キング』を観始めてしまう。大韓帝国の皇帝がソウルの光化門広場に白馬に跨って現れるという話を大真面目につくろうというのだから大したものである。美術も役者も茶番にしていないところがすごい。

第6話では大韓帝国世界の独島付近で日本の海軍と一触即発という展開があって、やはりNetflixはこうじゃないと。日本は経済的低迷による国民の不満から目をそらすために軍事的緊張を利用しているという設定なのだけれど、かなり真剣に両国の不和が描かれていて、本邦の外交政策の失敗がこのように映像化されていると思えば、ことはパラレルワールドの話というばかりではないのである。いやはや。

連休前夜

三連休前日、科学者はCOVID-19の感染拡大を踏まえて政策の自重を訴え、政府は官房長官がこれを尊重しないと公言する。政府が安倍政権から続く反知性主義的な態度で特定の大向うに媚を売り気勢を上げてみせても、ウイルスは自然の法則に従い淡々とその勢力を拡大するに違いないのである。結局のところ、金をばら撒くこと以外の何ごとも為すことは出来ないだろう。

デジタル

普段、マンガを読むことがあまりないので気がつかなかったのだけれど、『鬼滅の刃』の電子書籍の表紙には全てジャンプコミックスの青いタテオビがあって、オンラインの書影で希薄となりがちな出版社としてのブランディングをきちんと考えている気配があり、賛否はあろうがなかなか大したものだと思うのである。ハヤカワ・ミステリは同じような統一デザインにこだわっているけれど、少数派ということになるのではないか。だがしかし、結局のところ神は細部に宿り、こうした積み重ねこそ出版社のアイデンティティを保持せしめるであろう。他の出版社はそのあたりをどう考えているのだろう。

変化点

そしてGoogleの機械学習によれば1,500人前後の新規感染確認が予想されていたこの日、実際には国内で初めて2,000人を超える数の報告があって、東京は493人で過去最高を更新したのである。水曜日という条件を考えると、バッチが溜まっていたという感じもなさそうだし、そもそも東京のカーブを心眼でみれば、これが指数関数的増加というものではないのか。

もちろん、さまざまなGoToキャンペーンが拡大を促したことについては疑いない。初夏のころには決り文句だった瀬戸際という言葉ももはや聞くことなく、日本国中隈なく種が蒔かれたあと、これから冬が本格化するのである。まじか。

夜王子と月の姫

セントチヒロ・チッチがカバーした『夜王子と月の姫』を繰り返し聴いている。リーガルリリーのアレンジもよくて、歌詞と音のスペクタルが癖になる。いい。

Googleが公開したCOVID-19感染予測のダッシュボードを眺めている。トレンドの予測はさほどショッキングなカーブと見えないのだが、新規の感染者数が横ばいの地域でも入院者数の積み上がりは避けがたく、やがてキャパシティを超えることになる道理を可視化している。このまま成り行きまかせということであれば、この未来は確実に現実化するであろう。