非常事態宣言も1ヶ月になろうかという本日、PCR検査陽性率の正確な把握に向けて集計方法を検討するという厚生労働省の方針が報じられ、今さら足し算の仕方が話題になろうとは。一方、子供たちがポリ袋で作った手作りの防護服1,400着を医師会に寄付という話が美談としてニュースになっていて、いよいよ敗戦の色濃く、平穏な自主隔離生活下における心理的ダメージは大きい。
YouTubeで配信された『12人の優しい日本人 を読む会』を観る。三谷幸喜の舞台をZoomで再演しようという趣向で、言われてみればうってつけの題材といえ、12分割の画面によるこの会話劇は単なる本読みを超えて素晴らしく見応えがある。機材は役者の持ち寄りとみえて音響品質の課題はあるとして、なお。事態の長期化が技術的改善をもたらせば、こうした演劇ジャンルの商業化はあり得るのではないか。何しろ、Zoomの無料ミーティングでもパフォーマンスとしては十分に成り立っているのだ。
改めて視聴すると、この演劇のセリフの強さは無類のもので記憶に残る言い回しが沢山あって、これが名作というものであろう。