何となく忙しくしているうち、師走も3日を過ぎ、当地は朝晩の冷え込みが氷点下となる季節が到来している。

第2波と呼ばれた感染者の増加からこっち、感染拡大を監視するはずのサインポストを実質的に骨抜きとすることに精力的に取り組んできた結果、赤信号を点灯した時にはほぼ手遅れとなって今後、数週間にわたる修羅場が確定している状況に立ち入っているというわけだが、ほとんど自明の道理によって起きていることであれば今さら深刻な顔をしてみせても遅い。これを不作為と呼ばずしてなんとする。府知事が予想外の深刻化と惚けてみせるのも欺瞞というべきだろう。何であれ、ひどいことになってきた。

Apple TV+で『ファイヤーボール』を観る。かつて地表に飛来し、数十万年後にも痕跡をとどめるクレーター。イスラムの聖地メッカにあって19億人の信者に崇められる黒石。知れず文化の礎となっている隕石の存在を前景化し人類史に絡めて語ろうという壮大なドキュメンタリーで、ひたすらにスケールが大きいのに関心の中心には人がいるのが楽しい。研究者は誰も魅入られているように語る。

クレジットカードのポイントが溜まってくると、引き換えるのはだいたい電化製品が多いのだけれど、今回はSONYのノイキャンイヤホンと比較考量の結果、JabraのElite Active 75tを手に入れる。ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンはAirPods Proが恐らくその極北で、現代のオーパーツとも言われるくらいだから他には要らないはずなのだが、どうしてJabraかといえばもちろん仕事のオンライン会議用に誂えたのである。この場合、評価のポイントはマイクの性能で、Bluetoothのマルチポイント接続対応とあわせ独自の商品性があると思うのである。もちろん音楽でも音質は悪くなくて、普通に聴ける。

Microsoft Teamsのテスト機能を使ってマイク性能を確認してみたけれど、自分の声を聞くといつもがっかりするという点はおくとして、イヤホンにもかかわらず、ヘッドセットマイク同等の音質は出ているのではないか。まずまず。