PEDROの『GO TO BED TOUR IN YOUR HOUSE』のライブ配信をYouTubeで観る。BiSHとは違うアユニ・Dのヴォーカルとひたすら向上しているそのベースのパフォーマンスは最早、堂々としたものだけれど、田渕ひさ子のギター、毛利匠太のドラムも見せ場が多くてシビれる。アユニのMCには時に向井秀徳が憑依して、『無問題』のウシの乱入に至っては森山未來の再来にしか見えなかったものである。というか、中に入っていたのは森山未來に違いない。
3ピースの配置も社会的距離を意識したもので、そういえばこの時勢ではZAZEN BOYSスタイルの至近距離演奏も封じられているということなのである。いやはや。
東京の感染確認は47人。5月初頭以来の多さとなっているのだが、積極的に検査をしている結果なので問題ないという見解があって、検査抑制の前科を自白している他は意味不明の謎理論という他ない。36名の感染が確認された北京で市政府が非常時に入ったという認識を示していることを引くまでもなく、わかっていたこととはいえ、本邦の感染対策は既に科学が退場して、政治の都合で語られるものになっているのである。このあたりには、書かれることのなかった議事録によって明らかになるはずの経緯があったろう。
自衛が必要だとして、それは政府と自治体の責任放棄が招く公衆衛生上の危機からの逃避ということになる。災厄はすべての人間に等しく降りかかるだろう。