新年早々、これまで武力行使とロシアの意向に反することだけには慎重だったトランプが、イランに対して事実上の宣戦布告というワーストシナリオが現実化して世界の箍がまたひとつ外れる。ことがこのまま事態が収束するとは到底考えられないが、できるだけ波及のないように祈る他ない。
それにしても弾劾を受けながら再選を狙う大統領が、陽動を疑いたくなるような軍事力の使用に踏み切るとは、どんなフィクションも採用を躊躇う陳腐な筋書きというべきではないか。
分かっていたことではあるが、この大統領の暴走はほとんど狂人のそれに等しく、本邦はそれに積極的に加担するために自衛隊の中東派遣を行おうというのである。