どろどろ

東芝の定時株主総会で取締役会議長と監査委員会委員の取締役再任が否決されたこの日、経済産業省のキャリア官僚が家賃給付金の詐取容疑で逮捕、次いで同省の職員が国会議事堂の女子トイレで盗撮していたことが報じられる。いうまでもなく東芝の一件は、経済産業省と徒党を組んで株主提案権の行使を妨げようとしていたことを受けての事態である。一日本企業にとどまらないガバナンスの欠如を全世界に知らしめたのみならず、アタマどころか尻尾まで腐っていることを示す事例を次々に見せつけられては、もうなんと言ったらいいか。組織がダメだから国の経済と産業もダメになるのか、その逆なのかは措くとして、少なくともこうした輩にかかわる物事が好転するようには思えない。