宵の口、関東を中心に国内の多くの場所で冬の夜空を横切る火球が目撃されたこの日、シーズンファイナルとなる『インベージョン』の第10話を観る。冒頭、敵に勝利したことを喜ぶ日本語のラジオ音声が、どうやらそれを日本の功績と称えているあたりで、この物語が怪獣映画の伝統を受け継ごうというものだったということに改めて感じ入る。特に今話のナショナリズムの表出の仕方は、大局を見通すことができない人類の愚かさの表現として使われているのだけれど、それを指摘する役割を担おうという物語なのである。忽那汐里が魂の彷徨を始めて僧侶に遇うという思索的な展開は大衆の支持という点に不安しかないのだけれど、好きである。
しかし、このうえにシーズン2はあるのだろうか。仮にシーズン2がなかったとすれば、いったい何だったんだということになるのは間違いないとして、Netflixの『カウボーイビバップ』実写版はシーズン1で打ち切りが決まったというのが今日の話である。いやはや。