2020年通年のGDP速報値が-4.8%とリーマンショック以来のマイナス成長となることが伝えられたこの日、日経平均株価の終値はバブル崩壊から30年ぶりに3万円の大台に到達した。この間、最安値を記録したのがリーマンショックのタイミングだったことを思えば、だいぶおかしなことになっているのは間違いないのである。
米国ではゲームストップの例もあった通り、もはや一番賢いのが市場であると言い切れず、それを認識したからといって正気に戻るわけでもないあたりに現代の閉塞を感じざるを得ない。振れ幅が大きくなるほど、物理の法則に従って衝撃は大きくなるに違いないのだが。