「復興庁は13日、東京電力福島第一原発の処理水に含まれる放射性物質トリチウムの安全性をPRする目的で作成したチラシを発表した」という短いセンテンスがまず信じられないのだが、トリチウムを奇妙なイラストで擬人化したのも「親やすさを持ってもらおうとした」からだという動機の説明がその上を行く。虚構新聞を引き合いに出すのも申し訳ないレベルだ。なに、電通に金を落とす口実だと知れば底の浅い言い訳であると知れるとして、徹頭徹尾この国の行政組織がおかしくなっているのはどの理路においても避けられない結論となる。税金に寄生しているとしか言いようのない、この部族はいったい何なのだ。
この日、大阪では新規感染確認が1,000人を超えて、あからさまなかたちで医療体制は崩壊し、間違いなく東京もその後を追っているのだが、ことほど左様にそこここでパブリックサービスが機能していないのである。