メメントモリ

地方都市のことだから通勤の大部分は高速道路であり、混雑というほどの密度もないのでほぼ快適なドライブとなるのだが、今朝はインターチェンジから本線に入った途端、対向車線の軽自動車がスピンをしつつタイヤから白煙をあげているシーンに出くわして肝を冷やす。もう何年も使っている道ではあるけれど、そうしたショッキングなシーンに出くわしたことはほぼなかったのである。以前、雪道を滑ってきて、正面衝突を避けた拍子に路肩のミラー柱に突っ込んでいった車のことを思い出す。死はすぐ近くにいるのだが、この度については、どうやら事故というほどのものにはならなかったようなのが不幸中の幸い。

五輪をめぐる状況は混沌として、原子力と感染症という二つの緊急事態宣言下でのオリンピック開催というある意味で歴史的な状況を迎えつつある。これこそ、茹でガエルとなった日本の現在地ということか。