予約して買い求めた劉慈欣の『三体III 死神永生』を読んでいる。上下巻しめて4,000円、三部作の進行につれて分厚くなるという正常進化の様態で、時間はやや巻き戻って三体危機のはじめの年月から語られる。これがどこに向かっていくのかは読みすすめるほかなく、予想もしない物語となるに違いないのである。開巻近く、「我が赴くは星の群れ」計画が発動して、そういえば著者は『銀河英雄伝説』のファンだった。楽しみ。
緊急事態の再延長がまたしても空疎な言葉とともに宣言され、予定されているオリンピックの一ヶ月前に何が何でも打ち切って蔓延等防止重点措置に移行しようというところまで透けているけれど、どうやら首都圏はいわゆるインド変異株の感染拡大初期にあって、あまり役に立っているとは見えない専門家ですら政府の見解と一線を引き始めているみたい。
緊急事態宣言による絶対数の低下を踏まえてこれを6月20日に解除することになれば、実効再生産数の高いウイルスが急激に拡大した大阪の3月の状況と同じことになる。ちょうど開会式のあたりで修羅場を演出しようというのも最早、わざとやっているとしか思えない愚策だが何も考えていないのか。