不作為犯

これまでもほぼ自粛ベースの対策しか存在しなかったのは事実とはいえ、打つ手がないから非常事態宣言も終わりという話が流布されていて、これまたちょっと何をいっているのかわからないくらい馬鹿馬鹿しい言説だ。

今や愚か者の戦略と認定されている集団免疫のリバイバルと何が違うのかわからない。今さら暖かなくなってきたから感染も下火になるだろう考えているわけでもあるまいが、それをいうならブラジルは夏場でさえ犠牲者を積み上げていたのである。専門家といわれる人間の使われ方がこれでは、ソビエトのいわゆるルイセンコの悲劇そのままの体たらくというべきだし、フクシマ以降、とにかくこんな景色ばかりをみている。