この日、総理大臣がしれっと「重症患者や重症リスクの高い方以外は自宅での療養を基本とし症状が悪くなれば入院できる体制を整備する」と会見で述べて、事実上の医療崩壊を是認する。基本的に中等症からの死者が多く、症状が恐ろしく急速に悪化するのがこの病であり、入院しようにもできないのが現状なのである。中国なら突貫で病院が建築されるところ、基本は見殺しというのが美しい日本の姿だ。自助といい丸投げしかできず、棄民をためらわない為政者を、無能と言わずしてなんとする。この政府の酷さには下限というものがない。
今日、見かけたRetweetでは現場の医師が、病床が一杯になると入院調整の電話も受けられないうえ、新たな患者もないから、医療崩壊そのものは考えられているより静かにやってくるという内容を投稿していたのである。
その頃、自宅で酸素吸入も受けられずにいるひとりひとりを、この国では不可視化するシステムだけが機能していて、公がそれをもっと密やかに回そうというのだ。