去年の非常事態宣言から一年だそうだけれど、ぐるっと回って本邦はカオスのただ中にある。この状況でGOTO再開と言っている老人がいるという話で、まったく信じ難いことだが、トランプ下の米国がそうであったように、我が国でも情勢を握っているのは狂人ということらしい。いったい何がどうなっているのか。
大阪は変異株による爆発的な増加が始まって、行動抑制の要請が名前を変えて出ていることになっているようだけれど、フルコースのロックダウンでも痛めつけられていた欧州の例をみれば、ほとんど効果は期待できまい。
第1波は行動抑制政策の総動員によるオーバーキル、第2波は後から重症化率の低いウイルスが主体だったと分析されていて、さらに第3波は年末年始があったために奇妙に楽天的な学習が蓄積されているけれど、ワクチン接種をしながらロックダウンをしても増加する変異株の拡大に、ほぼ丸腰というのが現在地ではないのか。