自宅療養を基本とする政府の方針はかなり反発を受けている様子だが、NHKはあくまで直接の批判はせず、首相は方針を撤回しないとわざわざ再表明して引くに引けない状況に落ち込んでいる。まったく愚かなことだが、デルタ株の自宅療養はたちまち親族・近隣の感染を招いて火勢をさらに強くするだろう。論語に曰く、過ちを観て斯に仁を知る。しかし、今さら菅の人徳の程度を知ったところで、何の役にも立たない。
このところ、ネットのミームで帰省の自粛要請に対する大喜利が流行っているのだけれど、戦時下の国民の心情という感じで、面白くやがて哀しい。「中止の考えはない。強い警戒感をもって帰省に臨む」とか、笑うしかないとはいえ。