模擬実験

我が国の誇るスーパーコンピューター富岳だが、コロナウイルスの飛散シミュレーションばかりしているのではないかという疑いがあって、本日もデルタ株の飛散を計算したというニュースがあったのである。社会的距離が2.5メートル程度あれば従来株とあまり変わらない感染確率であるというのはいいとして、空気感染を取り沙汰している今、このモデル自体は飛沫をシミュレートしているようにしか見えないのだが、これでいいのだろうか。東京ドームでも「飛沫実験」が行われたというのだけれど、そもそもかなり甘いであろう想定を重ねて喧伝することになった、このパブリシティの流れは一体、何なのか。

そして新規感染は増え続けており、首都圏の陽性率の高まりをみても、来週あたりには第4波発出の水準に向かうのではないか。またしても、やり直しなのだが、この調子ではその判断すら行われない可能性がある。