混迷

ワクチンの「大規模」接種のオンライン予約システムが、温泉宿の帳場のごときおおらかさで架空データの入力もできるという話には、あらかじめシステムの準備をするどころか、そもそも要件を決めることすらできない、優秀といわれた官僚システムの荒廃を見る思いだが、そのゴミのようなシステムを受注した正体不明の会社に竹中平蔵が顧問として名を連ねているとあっては、この国をよくするには実はかの害悪を取り除くだけでいいのではないかという期待もまた。この言葉をたびたび使うことに忸怩たる思いもあるが、国賊の他に適当な形容を思いつかない。