爆風消火

本日現在、オリンピックの開催可否について結論が出ていてもおかしくない時期になっていると思うのだが、今さら新会長がどうのという騒ぎになっていて、その病の原因は何ら改まることなく政治家のセクシズム丸出しの発言が相次ぐ。炎上が多すぎて逆に火力が弱くなっているという意見には説得力があって、タンカーを爆発させて火を消す『ファントム無頼』のエピソードを思い出す。そういう鎮火スキームがフィクションとして流行った時期があったのである。

テキサスでは極めて強い寒波によって州内の送電網がダメージを受け停電が相次ぐ事態となっている。エネルギー資源が豊富なこの地での緊急事態であれば、どうして社会インフラに障害が生じたのかを深く考察することには大きな意義があるに違いない。

一方、これについて論じたWSJの社説などは、政治的産物だとしてオバマ政権の再生エネルギー政策を批判した上で古臭いベースロード電源論を展開している。党派的である以上に現実の診断と論理そのものが雑で話にならないと思うのだが、これを鵜呑みにしたTweetが発生して地獄が地獄を生むという状況もあって、生きるというのはなかなか大変なことである。