見目麗しく、金色の毛並みはするするとして、風を感じて目を細める仕草は素晴らしく優雅で気品すら漂い、うちの第一王子であることについては衆目の一致していたところである。すべての始まりの犬であり、いちばん長い時間を過ごし、くるみがいなければ4匹の犬たちとの時間もなかったと思うのである。ありがとう。また会おう。
別れのときには繰り返し浮かぶイメージがある。この長い河を下りの船に乗って遠くまで行き着いたとき、彼岸にはいつもそうだったようにうちのワンコたちがいて、待ちくたびれた様子もなく尻尾を振っている。