緊急事態宣言の発出に先立つ新型コロナ分科会の尾身会長の会見をライブで見たのだけれど、辟易している国民に対して明確なメッセージが必要だという趣旨の話をしている雰囲気はあるにして、ぐだぐだと要領を得ない話で、それ自体とても明確なメッセージというようなものではない。
此度の緊急事態宣言であらかじめ定義されるゴールがおよそ1ヶ月という期間だけだとすれば、明確な成果があげられるとはとても思えず、感染確認が増加に転じる気配のある大阪も含めたエスカレーションがいずれあると思うのだけれど、それは1月下旬の特別措置法改正を踏まえた位相の変化をともなうもので、どうかすると強権的なものに転じていくのではなかろうか。
結局のところ、無為無策の辻褄を強引な手口で埋め合わせるというのは本邦の得意とするところで、厚生労働省が看護系大学に院生と教員の現場派遣を働きかけているという本日のニュースがその最新の事例ということになる。