この日、組織委員会の会長からオリンピックの開催について分科会からは中止の提言がなかったという発言があって、忖度に忖度を重ねて結局は詰腹を切らされるという、美しい日本の組織史に新たな1ページが加わる。そこに映し出すだけで人間性が可視化される、オリンピックとはまことに恐ろしい魔法の鏡である。
そして自身の人間性を差し出して、今からこのような予防線を張っているということは、かなり悲惨な先行きを予感しているということであろう。空港検疫の不徹底ぶりが明らかになったのに続き、観客動員では1万人+別枠理論で事実上の青天井。酒類も解禁となれば、GOTOがそうであったように開放側の同調圧力が加わって、秋までにはいくつもの感染爆発が起きることになる。