エピローグ

そういえばいつの間にか2月となっていて、今年もあと11ヶ月を切っているのに驚くけれど、この日『麒麟がくる』は本能寺の変で、2020年から引き伸ばされた結末に漸く至る。山崎の戦いを描くことなく、大河ドラマには珍しいラストだったけれど、主流の歴史観からはもとよりかなり自由なところのある物語だったので、これはこれでよろしいのではなかろうか。いろいろと癖のある演出は結構、好きだったのである。

4th wave

引き続き『書けないッ!? ~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』が楽しい。第4話。既に馴染みとなった登場人物と居心地の良さ、小芝居の楽しさはどうだ。

国内でも変異株による感染の広がりがぼちぼち伝えられているけれど、特段の対応をとるどころか、見て見ぬふりに近い雰囲気があるように思えるのは何故なのか。韓国は変異株による3月からの第4波に備えているという記事を読んで、またしても後手に回って騒動となる予感がしている。

最終話

『それでも僕らは走り続ける』の最終話を観る。もともと物語の太い幹がある感じのドラマではないので、最後は時間を持て余したという気がしなくもなく、本国での視聴率もよいという感じではなかったみたいだけれど、考えてみればお金も全くかかっていない様子で全世界配信で回収ができるとすれば、ビジネスとしてのROIは悪くないのではなかろうか。韓国のプロダクションの厚みはこういうところにもある。

かなり不自然にキム=ソンホが登場し訝しくはあるがファンとしては問題ない。シリーズを通して何ものかを観たという感想ではないのだけれど、雰囲気は好きである。

ゲスト

淡々と観続けてきた『それでも僕らは走り続ける』も第15話、最終回一歩手前。相変わらず事件といえるほどのことは起こらない系のロマンスで、何もないのが取り柄というべきドラマなのである。今回は次回予告がなかったので念のためYouTubeでプレビューをチェックしたとところ、キム=ソンホがゲスト出演していて、もちろん一瞬の出番には違いないのだが、もしかしたら全編を通しての唯一の大事件と評価しなければならない。配信を刮目して待つ。

東京オリンピックは中止ということで結論は出ていると思うのだが、日本社会を象徴する駄目押しの醜悪な顛末までついて、これがトドメとなるだろう。その事実が認定されるまでは有耶無耶の状況が続くとしても、このオリンピックはもうずっと以前から屍のようなであったと思うのである。

E484K

イギリスの変異株に抗体を回避するというE484K変異を獲得したものが確認されたというニュースには進化のダイナミズムを感じて、しかしそのスピードには震撼せざるを得ない。本日現在、人類がこのウイルスに打ち克つという気合いにはほぼ根拠がないというものではなかろうか。今や、打ち克つという命題すら無視して、このレースに完全に出遅れている本邦が、とにかくオリンピックだというのだから、そもそも話にならないとして。

『悪霊狩猟団カウンターズ』はコツコツと積み上げて第5話まで。まだまだ先は長いけれど、まずまず面白い。主人公のチョ=ビョンギュがちょっと菅田将暉に見えているのは自分だけなのか。

構成員

新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身「構成員」という表紙からして、全体がうまく位置付けられていない雰囲気を放ってしまっているのだけれど、緊急事態宣言の延長にあわせて公開された提言を読む。PowerPointに文章を書き連ねてしまう悪しき風習にこの界隈も染まっている様子である。

まず、どこまで施策につながってく話なのかよくわからないシロモノではあるけれど、ことのついで自主検査に対する嫌悪感が露呈してしまったようなくだりもあって興味深い。自主検査が陽性率を歪めているかのような書き振りはお門違いというものだし、そもそも公費の検査が十分であればいい話ではないのか。

悪霊狩猟団カウンターズ

銀座のクラブの訪問とか滞在とか、けったいな言い回しがメディアで使われている現状が既に本邦の末期的症状というべきだが、この件に絡んだ雑魚が更迭で巨悪は不問という構造では、やはりこの政党は組織暴力と選ぶところがない。それにしても「銀座訪問」というジャーゴンを用いる報道機関は、さすがに恥ずかしくないのか。

Netflixで配信の始まった『悪霊狩猟団カウンターズ』を観る。とにかく熱量があってユニークなドラマを量産するスタジオドラゴンの作品であれば、この先も期待しかないのだが、導入はヒーローものの基本を抑えていて面白い。既にシーズン2が決まっているくらいなので、この後も尻上がりであろう。