政権が人事を刷新した後、衆議院を解散し、対抗馬の出ている自民党総裁選挙は先送りするという観測が出ている。9月12日までとされている非常事態宣言解除の見通しが立っているとは言い難い状況で、政党間どころか自党内のイザコザだけを念頭において衆議院選挙もやってしまおうという話だから、何だか去年の米国よりも混沌とした事態になってきた。来るべき新政権はせめてバイデンの政権移行パッケージを参考にすべきだが、もちろんリカバリーは絶望的に複雑な工程になる。
この日、コロナに感染して自宅に放置状態の40代が亡くなったが、保健所のフォローはAIボットによるやり取りだけだったという話が伝えられる。そのボットがどのようなものかわからないが、対応すべき状況の圧倒的な増大に部隊が壊滅したあと、自動運転されているだけの装置であれば、もちろんその戦略的劣勢を部隊の責に帰するわけにはいかないはずである。