『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』を観る。もちろん、2回観る必要がある。タイトル記号からしてループ説を肯定し、最後は監督自身の物語に回収していったとしても、四半世紀越し、きちんと完結する物語があるのだということを示してみせたことだけで偉業というほかない。直接には語られなかったあれこれの奥行きに、そして程よくアクの抜けた林原めぐみのボーカルによる『VOYAGER』が流れるクライマックスに、万感胸に迫る。
朝から雨。引き続き感染は拡大し悲惨な状況だというのに、九州地方から本州にかけて広範なエリアで大雨が続き、この地でも山間部では避難指示が出る。既に氾濫に近い状態となっている河川もあるのだが、この雨は長く続くというから全く難儀なことである。こうした天候では気象庁のナウキャストを眺めるのが好きなのだが、アクセスが集中してサーバーレスポンスが落ちているようなので利用を控える。
あらかた移動の終わった8月13日になって都知事が帰省を諦めろと言っているピントの外し方は批判されて当然というところだが、首相はコロナ対策の評価を問われ、自己評価は僭越だと言ったそうである。まず、日本語として何を言っているのかわからないが、よく出来ているとでも考えているとすれば自己認識の歪みは狂人のそれであろう。同時に、ロックダウンの効果を否定しつつワクチンだと言っているから、少なくともスイスチーズ戦略の概念も理解していない司令塔を抱えてこの先を生き延びねばならないということになる。負けに不思議の負けなしとはよく言ったものである。