この日、緊急事態宣言の9月12日までの延長と7府県への適用拡大が決まる。この時点まで感染の拡大は継続し、既に発出されていた地域でも減少傾向は一向に見えないという有り様だから、この措置が直ちに効果をみるかは大変、疑わしい。事態は医療崩壊の実態をどこまで隠蔽できるかによって転び先が決まるという意味のわからない状況になってきた。客観的には、100万人あたりの感染者がインドを追い越してブラジル、アメリカを追い上げようかという勢いであるにもかかわらず。
Amazon Primeの『さようなら全てのエヴァンゲリオン 〜庵野秀明の1214日〜』を観る。アマプラの庵野秀明推しは気合いの入った状況で、今やNHKのコンテンツまで視聴できるようになっている。『ザ・プロフェッショナル』で短いバージョンを観たことがあったのだけれど、『シンエヴァ』を観た後であれば、腑に落ちるあれこれがあって興味深い。宇部新川駅のロケハンにまさかあのような意味があったとは。庵野がNHKの取材方法にクレームを入れ、本人でなく振り回される現場を撮れという申し入れを行うあたりのやりとりは佳境と言えようが、結局のところ庵野秀明当人を撮り切ったディレクターは『エヴァンゲリオン』というものをよくわかっていて、えらいと思ったことである。