学校の再開に向けて危機感を伝える報道が増えている。この危機感は正常なもので、そもそも一貫してPCR検査の少ない日本では、発症しない限り感染者として捕捉されないという状況で、年少者の感染が少ないというのは観測上の欠落に過ぎないと考えられるからである。無症状でも検査を行うアイスランドでは若年層への感染の広がりを捉えたデータがあるという。その分布を前提にすれば休み明けは子供の持ち帰り感染事例が続発するだろう。
大阪では1割感染で休校という方針が示されたそうだが、今さらながら指数関数的な感染の広がりということを全く理解していない証左とみえ、そのこと自体が恐ろしい。今になってこのレベルでは、秋にかけて疫病が猖獗を極める状況を覚悟しなければならない。