『おかえりモネ』の放映は10月末まで、『海街チャチャチャ』も10月には配信完了ということがわかっているので、10月改編を中心にめぼしい後継がないかと思っている。
昨年、制作発表と同時に世の中を震撼させた『日本沈没』は「希望のひと」という副題がついていて、やはりファン層の動揺は故なきことでもなかったのではないかという気になっている。谷甲州による小説『日本沈没 第二部』でさえ、ちょっと方向が違うのではないかと思っている頑なさは措くとして、物語の帰結はシベリア鉄道であり、希望などないというのがベースラインであるはずである。生ぬるい「人間ドラマ」にならないことを祈るばかりだが、香川照之がどうやら田所博士という斬新さにまず震えている。
TBS火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』は偽装結婚テーマのラブコメで、筋書きからは合成怪獣っぽさもないわけではないけれど、清野菜名と坂口健太郎というキャスティング一点で、ちょっと見てみようかという気になっている。演出に金子文紀がいる限り、大外れということはないはずである。