もちろん正座して『ブラタモリ』の松本回を観る。松本城は一応、中にも入れるようになっているのだけれど、その建物には目もくれず、堀と複合扇状地、善光寺街道、糸魚川-静岡構造線活断層帯で松本を語り尽くそうというのは『ブラタモリ』にしかできない趣向で、諏訪に続き神回。結局のところ糸静線に全てが帰着するというのは前回と同じネタではあるけれど、そもそも構造というのはそういうものであろう。
個人の興味としては、戦いにおいて歴史の表舞台に立ったことがないわりに、やけに立派な面構えの城郭であるのが不思議だったのだが、交通の要衝ではあっても戦略的な均衡点ではない立地と平城ならではの増改築の容易さの結果としての歴史的蓄積なのだと考えればちょっと腑に落ちる。