シーズン3

『賢い医師生活』のシーズン2を最後まで。1シーズン12回構成とはいえ、1回が2時間近い尺なのでこれを完走するにはそれなりの積み重ねが必要となる。しかし話は面白いので、そこに努力は要らない。シーズン1から地続きの話を辿ってのシーズン2 第11話、雨の中を静かに寄っていくカメラと大量の水滴からなるラストシーンは名場面と呼ぶに相応しく、何なら頃合いを見て入ってくるBGMさえ不要と思ったものである。『おかえりモネ』は手を握るまで80話というメルクマークを打ち立てたが、それに匹敵する達成というべきではあるまいか。

シーズン3の可能性は否定されてはいないものの、今のところ予定はないという話だから一応の完結とみるべきであろう。そうなるとソッキョンの母親とミナの対面が描かれなかったことが残念で、終盤は行き掛かり上、ト=ジェハクが持っていってしまった気がしなくもない。続きを作ることが可能かといえば、あと2シーズンはいける。

副反応

『おかえりモネ』は残り1ヶ月ちょっととなって、タイトルの意味がようやく明らかになりつつある。橋を渡るという重要なモチーフに加え、今週はもうひとつの重要な題材である音楽の話もつながってくる展開週なので目が離せない。しかし、時間の経過に無理があるような。

蕁麻疹は24時間経っても残っているのだけれど、もう少ししたら引くのではないかと期待を持たせる赤みになってきている。発疹自体に特に害はないとはいえ、このワクチンを定期的に接種する未来にはゾッとしないし、今となっては高機能マスクの方が目的的な効果は高いのではなかろうか。

悪名

悪名は無名に勝るとばかり、何なんだこいつらという面々が連日、テレビに顔を出し、今さらなんだという話をする。選挙向きに金をばら撒く話を出してくる連立政党も気に入らない。一方、共産党の議員を微罪で書類送検という話もあって、もともと途上国の独裁政権レベルである本邦政治の地金は覆い隠しようもない。

ワクチンの2回目接種から2日過ぎた夕方になって上半身に蕁麻疹が出てくる。疲労が蓄積されるとたまにあることなのだが、今回は副反応ということではないかと思うのである。痒みはないのだが、ちょっと帯状疱疹にも似て、微小血栓によるダメージを可視化する。参ったね。

海街チャチャチャ #8

引き続き『海街チャチャチャ』を観ている。敬老の日で休みの今日は、週末配信の2回目を朝から視聴できる幸せを堪能する。若大将が熱を出して寝込むという鉄板のストーリー展開で、シリーズ構成ではいよいよ佳境の成就回でもあって全16話の折り返し。楽しい。

そして『賢い医師生活』はいよいよシーズン2に入ったのだけれど、意外にも時間軸はシーズン1の地続きで、しかし子役の成長は如何ともし難く、何だか面白いことになっている。スペインに出掛けるとかいう話はどうなったんだっけ?

シーズン2の第1話には『海街』のナムスクさんことチャ=チョンファが顔を出していて、こちらでも病院で亡くなった子供の母親を演じている。韓国ドラマに役回りの属性でデジタルにキャスティングできるシステムが稼働していたとしても驚かないが、役者の演技の幅は見事なもので、その仕事ぶりには感じ入ったのである。

2回目

この日、2回目のワクチン接種。三連休の中日という気の利いたタイミングで、もちろん翌日も何の予定も入れず安静にしているつもりなのだが、当地は秋の賑わい。接種会場に向かう道路は久しくなかった交通量で、この国はまだ第5波のさなかにあるはずだが、人々の行動はパンデミックの終息を先取りしているかのようである。昨年もGOTOで似たような状況だったと思うのだが、この一群の群れに学習能力はないのか。

接種会場のシステムは変わらず機能していて、前回と同様、ほとんど滞りのない流れ作業で15分間、健康観察して終わり。例の筋肉痛に似た腕の痛みと喉の渇きを感じるくらいで、おそらく大きな副反応は出ないのではないかと期待している。そういう歳でもないのである。

何しろ安静にしなければならないので、『賢い医師生活』を淡々と。明日もこのスタイルで過ごすつもり。

賢い医師生活

引き続きNetflixで『賢い医師生活』を観ている。もう随分、時間を投じているような気もするのだが、ようやくシーズン1の第6話で2シーズン全体からするとやっと1/4というところ。ひとつひとつのエピソードは小粒ながら、5人の医師がそれぞれ物語を駆動して密度が高い。皆、外科であるどころか、それを細分化して脳外科だの胸部外科だのという攻めた設定であるからには、オペの場面も頻繁にあるのだけれど、本邦のドラマではありがちな嘘臭さを全く感じない細部のレベルの高さが全体を支えている。毎回、ひとつは泣かせるエピソードを入れてくるフォーマットもいい。

台風は西日本を横切り、昼過ぎには温帯低気圧となったが、当地では朝から細かな雨が降ったり止んだりという程度の影響で、秋は深まる。

ターニング・ポイント

Netflixで『ターニング・ポイント:911と対テロ戦争』を観る。第1話から第2話にかけては2001年のあの日の出来事を、残された映像とインタビューをもとに丹念に追う。衝撃的な事件のあとに市井のひとびとが口々に報復を支持したこのときから、アフガン撤退まで20年という長さの歳月が流れたのである。いやはや。サウスタワーの崩壊が生んだ膨大な塵の奔流がLocustsのようだったという証言があって、的確で黙示録的な表現に感心したのだけれど、タイトルのみあって未だ発刊されないTerry Hayesの長編第2作『The Year of the Locust』は、再び911を扱うことになるのではないかと関係のないことを考える。

入国後の宿泊待機を最長10日から3日間に短縮することが決まったというニュースが流れる。最近、知り合いが中国に赴任したのだが、未だ指定のホテルの部屋を一歩もでることなく3週間の軟禁中であることを考えると、この国のCOVID-19対策の不徹底ぶりはある意味で一貫していて、「総合的な判断」という説明も科学的知見の片鱗さえ窺わせず、ひょっとしたら感染の押さえ込みをするつもりはないのではないかとさえ疑っている。それを正当化する一派があることは確かで、その党派性はこの疑念を強くサポートすると思うのである。