緊急事態宣言も振り返れば2ヶ月、10年におよび終了の目処もつかない原子力非常事態宣言の例はあるとして、日常を侵食した新型感染症非常事態の先行きも見えない。
1ヶ月の延長の後、ほとんど成り行きにまかせるうち変異株の増加が各所で観察されている現実を踏まえ、「なんとしても」当初期限の2月7日には終結させると言っていた本邦の首相の能力を高く評価する人間がいるとは考えられないが、後手後手を批判され、たった2週間の延長を主導する演出で「先手」とは、数字自体に見識の浅さが透けて辛い。行動抑制の効果が結果となるリードタイム自体に2週間をみなければならないというこれまでの文脈を、こ奴は理解しているのか。