第8日の夜

Netflixで『第8日の夜』を観る。『スタートアップ』でハン=ジピョンの少年時代役をやっていたナム=ダルムが主役級で出演している。彼のフィルモグラフィーをみると相当な大物子役で、少年時代役のキャリアがずらりと並んでいるのだけれど、いよいよ当人でキャスティングされるようになってきたということであろう。無言の行に取り組むけれど、どこか煩悩を断つことができない若い僧という役回りがよく合っている。一方、トマホークと数珠をもつ僧兵イ=ソンミンもさすが茶番にならない存在感で、全体に雰囲気が重要な伝奇スリラーだけれど、整った演出と相俟ってそれなりに成立している。悪くない。

都民ではないが、都議会議員選挙は関心を持ってみていて、秋の総選挙への流れから言えばそれほど悪くない結果となりそうだけれど、無論のこと投票率をもう少し上げないことには、基盤的な支持層をもつ既存勢力を脅かすに力が足りない。棄権や白票はつまり与党への政治的支持を表明する構造になっていることに全ての国民が自覚的であるべきなのである。