IDE

年末近くになると、ブラックフライデーにかこつけてUdemyのいろんなコースが割引のセールとなるので、興味のある分野を衝動的に買い揃えることになる。このあたりはSteamのゲームと同様で、全てを消化できる目処はないとして、権利を留保するための購買行動であり、デジタルに固有の、極北の消費行動という気がしなくもない。

それはともかく、今回はPythonの復習というような意味合いの講習をいくつか確保したので、ようやくベストプラクティスが見えつつあるM1 Macでの環境構築のついで、Jupyter notebookをVisual Studio Codeで動かし、仮想環境上のPythonをインタープリターとして選択するようなところまでやったのだけれど、VSCodeにいろいろと拡張機能を導入して設定を細かく調整しているうち、自然と使い勝手が良くなってきて感動している。

そもそもソフトウェアは初期設定に近いかたちで使うのを信条として、ゴリゴリと細かい固有の設定をしていくのは好きではないのだけれど、統合開発環境の持ち味は拡張機能の多様性であるからして、素の状態でよさを理解するのは難しい。それはおくとして、ショートカットキーを覚え始めたことで学習曲線の立ち上がりを自覚できるようになったのが楽しい。MarkdownでEmmetを使えるようにし、ブロックエディター的な操作にも習熟すると、アウトラインから膨らませていくような書き方が自然とできるようになるので心地よい。習うより慣れろとはよく言ったものである。

無論のこと、Gitとの連携はこれ以上のものはないし、OSを選ばないというのも例えばUlyssesにないよさであって、しばらくここに住んでみようかという気になっている。