『あの家に暮らす四人の女』を観る。三浦しをんの小説を原作とするドラマ。あの家に暮らす女四人が中谷美紀、吉岡里帆、永作博美、宮本信子という分厚いキャストで時折、不穏な空気がありながら事件にはならない安心感があっていい。河童の川太郎という異様なお題でこの物語を駆動しようという発想が一体どこから来たのかという謎はあるとして、女優たちの仕事ぶりがほのぼのとした空気をつくっているあたりも、やや類型の感はあるとして悪くない。
『鎌倉殿の13人』は第21話にして新垣結衣演じる八重は千鶴丸と同じ水難に遭う。正直言って、ごく序盤だけの出演だとばかり思っていたのだけれど、前半の重要人物で、恐らくは今後の義時の行動に重要な動機を与えることになるのであろう。それにしたって、この欠落をどのように埋めればよいのか。