ザ・プレデター

『ザ・プレデター』を観る。少し前にシリーズの前日譚となる『ザ・プレイ』を観たのだけれど、2018年のこの映画は何となく敬遠していたのである。主人公のスナイパーを演じるボイド=ホルブルックのイメージは、かなり古臭いアクション映画を想起させるではないか。アーノルド=シュワルツェネッガーからダニー=グローヴァーに継いだ流れを受けて何故、正統派の二枚目になってしまうのか。

だがしかし作品のクレジットをみると、初代の『プレデター』にも出演していたシェーン=ブラックが監督で、脚本にも入っているので己が先入観を恥じた次第。何しろシェーン=ブラックといえば『リーサル・ウェポン』の脚本を書いた人で、本作も何かと話がはやく、チープといえばチープな盛り上がりではあるけれど、ジャンル映画としての見せ場が詰め込まれている。107分の尺とはいえ、1987年と1997年のプレデター襲来の経緯まで含めた世界観で語られるし、いかにもB級映画という終わり方にも好感がもてる。